ねこさんの旅日記

旅が好き。パンが好き。猫が好き。ビギナーでマイナーな旅と懸賞と株日記です。

「SDGsとチョコレート -持続可能な未来のためにできることー」1

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今年のバレンタインシーズンは
カカオとチョコレートの甘くない厳しい現状を
学ぶ機会がありました。
カカオフォレストだったり児童労働問題だったり。
日本のチョコレートに関わるメーカー各社様の
カカオ産業を支える多大なるご尽力に
一消費者の私はただただ感謝するのみ。
少し前になりますが、2月5日にJICA主催の
チョコセミナーに参加しましたので
その記録を記しておきます。

SDGsとチョコレート 
-持続可能な未来のためにできることー」
日時:2020年2月5日  15:00-17:00
場所:JICA市ヶ谷ビル 2階 国際会議場
主催:独立行政法人国際協力機構(JICA)
<開催概要:JICA>
国際社会は児童労働を禁止しており、
SDGsターゲット8.7においても、
2025年までにあらゆる形態の児童労働を
撤廃することが謳われている。
しかしながら、まだまだ多くの児童労働が
存在するのが現状。
こうした状況を改善すべく、ガーナのカカオ産業を
スタートとして、JICAは昨年より取り組みを開始。
その結果、児童労働に限らずより広い視点で課題を捉え、
社会的・経済的・環境的に持続可能なカカオ産業
サステイナブル・カカオ)というテーマの下で、
多くの関係者が集まり情報・経験を共有するとともに、
協働するための「場」の高いニーズが分かったことから、

JICAは「開発途上国におけるサステイナブル
カカオ・プラットフォーム」を2020年1月に設立。
様々な企業・NGOから「サステイナブル・カカオ」
に関する取り組みについて紹介する。


SDGsとは>
Sustainable Development Goals 
持続可能な開発目標(SDGs)とは,
2001年に策定されたミレニアム開発目標MDGs)の
後継として,2015年9月の国連サミットで採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて

記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。
17のゴール・169のターゲットから構成され,
地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」
ことを誓う。


<カカオ・プラットフォーム:JICA>
開発途上国におけるサスティナブル・
カカオ・プラットフォーム」
社会的・経済的・環境的に持続可能なカカオ産業と
いうテーマの下で、多くの関係者が集まり情報・
経験を共有するとともに、協働するための「場」として
JICAが2020年1月に設立。
JICAは日本にも途上国にも関係の深い「カカオ」産業に
おける児童労働の問題に着目し、途上国政府、企業、
NGOと対話を重ね、
「社会的・経済的・環境的に持続可能なカカオ産業の実現」
をゴールとして共有し、その達成にむけて協働する
「場」を作ることが、開発途上国でカカオ産業に
関わる人々が直面する様々な課題の解決に資すると考え、
プラットフォーム事業フォームを設立することとなった。
団体(企業等)・個人でも登録可能。
登録には費用がかからない。
プラットフォームに登録すると
〇今後設置予定の分科会に参加可能
〇フォーラム(定例会)に参加可能
〇サスティナブル・カカオに関する情報が
メールマガジンで届く

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◇株式会社明治より
マダガスカル
「高品質カカオの
バリューチェーン構築のための
普及・実証・ビジネス化事業」

<メイジ・カカオ・サポート(MCS)>
→「明日のチョコレートのために、
明治は農家を支援し、カカオ豆生産を
持続可能なものにします」
メイジ・カカオ・サポートによる
カカオ農業支援先:ガーナ・ベトナム・ペルー・
エクアドルベネズエラ・メキシコ・ドミニカ共和国
ブラジル
→「BEAN TO BARからFARM TO BARへ」
カカオ農家がカカオ農業を安心して続けられる環境を
つくり、高品質なカカオ豆を安定して日本の供給する

マダガスカルプロジェクト>
「持続可能なカカオ産業の基盤作りにかかる普及・
実証・ビジネス化事業」
新規産地での取り組みとしてマダガスカルでの
プロジェクト開始。
これまでに培ったノウハウを活かし、
マダガスカルでも良質なカカオ生産、
持続的購入できる仕組みを目指す。
(2019年7月ー2022年6月プロジェクト)
STEP1:カカオ農家の現状把握(環境・品質)
STEP2:良質なカカオを生産するための発酵試験及び指導、品種の選定、資材の補助
STEP3:協力農家における少量での生産・購入
STEP4:その他農家への拡散、大量での生産・購入
現在はSTEP1で進行中。

SDGsとしての取り組み>
現状ではカカオ農家のカカオ豆栽培知識不足、
不十分な設備、低価格での買取などの問題を抱え、
カカオ農家の収入は向上せず、カカオ豆の品質も
安定していない。
ここに明治のサポートが加わることにより、
生産方法の指導、物資の支援、事前契約での買取などで
高品質のチョコが生産でき、カカオ農家の収入も
安定・向上し、カカオ産業が持続可能な産業として
確立することが目標となる。