ねこさんの旅日記

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Tarte-1グランプリ/第8回 スイーツコンテスト(2019.11.8) 準グランプリ「筑波の秋 茨城 ~シルクスイートと福来みかんのシブスト~ 」

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「筑波の秋 茨城 ~シルクスイートと福来みかんのシブスト~ 」

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2019.11.8
TARTE-1 Grand Prix
『Tarte-1グランプリ/第8回 スイーツコンテスト』
・主催:協同組合全日本洋菓子工業会
(世界洋菓子・パン連盟日本本部)

pcg.or.jp


・日程:2019年11月8日
・会場:日本菓子専門学校(東京・上野毛
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◇準グランプリ
・作品名:
「筑波の秋 茨城 
シルクスイートと福来みかんのシブスト~ 」
・出品者:魚住 美恵子(うおずみ みえこ)
・所属:コンラッド東京(東京都港区東新橋1-9-1)

www.conradtokyo.co.jp

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福来みかん

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福来みかん


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・作品説明:
「福来(ふくれ)みかんは、
筑波山で自生する茨城固有のみかん。
小粒ながらはじけるような強い香り、
しっかりとした酸味、甘みがある。
また、同県は干し芋の日本一の産地。
シルクスイート”の丸干しいもは、美しい黄金色で、
ねっとりと柔らかで濃い甘みが特徴。
福来みかんのシブースト、シルクスイート
コンポート等を合わせ、フランス菓子を通じて、
筑波の秋を感じられる一品に仕上げた。」

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「筑波の秋 茨城 ~シルクスイートと福来みかんのシブスト~ 」



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・プレゼンテーション:
茨城県の日本の在来種福来みかんを使って
タルトを作りました。タルトの焼きこみに
シルクスイート丸干し芋を使っています。
タルトの側面は紫にしているのですが、
サツマイモの皮めを表現したくて、
ピケをしサツマイモらしくしました。
福来みかんは、平安時代から筑波に自生するみかんで
はじけるような皮の香りが特徴。
歴史も古く、万葉集で「永遠に香る果実」として
歌に詠まれているほどです。
私は伝統的な日本の在来種と、
新品種をそれぞれ融合し持ち味を生かして
筑波の秋を表現してみました。」
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「筑波の秋 茨城 ~シルクスイートと福来みかんのシブスト~ 」



<作品構成>
◇「福来みかんゼスト入りカソナードキャラメリゼ
◇「福来みかんのシブースト」
◇「シルクスイートのコンポート」
◇「福来みかんのジュレ
◇「クレームシャンティ」
◇「フランジパンヌ」
◇「紫いも餡」
◇「丸干し芋のマリネ」
◇「紫芋のパート・シュクレ」

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「筑波の秋 茨城 ~シルクスイートと福来みかんのシブスト~ 」



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◇魚住さんへインタビュー
Q.丸干し芋について教えてください。
A.今回、地元の食材を調べる中で慣れ親しんだ素材として
乾燥の丸干し芋を使用しましたが、
乾燥芋はケーキの素材として使える、と実感しました。
フレッシュな芋より材料として年間通じて入手しやすく、
マロングラッセのような凝縮した味になりますが、
丸干し芋自体甘みが凝縮しているので
砂糖を添加しなくてもいいというメリットがあります。
少しのバターとラム酒で上手く旨味を引き出すことが
できました。
また丸干し芋を使うと、フレッシュな芋より
黄色みがはっきり出るので、ケーキとして
完成品の色合いがよくなります。
丸干し芋はひとつの素材として、
パティシエとしての幅を広げる可能性があると思います。

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「筑波の秋 茨城 ~シルクスイートと福来みかんのシブスト~ 」



Q.試作について
A.数えきれないくらい試作を繰り返しました。
「お客様に飽きずに最後まで召し上がっていただく」
という点を考え、素材の使い方に試行錯誤しました。
また職場の皆にも試作品を食べてもらい、
アドバイスをもらいました。
コンクール出場経験のあるスタッフのアドバイス
貴重なもので、今回はタルトのコンテストなので
「カットした時の断面の美しさ」
についても気を付けました。
Q.今後の抱負について
A.タルト以外の菓子作りにおいても、
いろいろな食材を勉強し食材に向き合いたいです。
そして常に商品を購入してくださるお客様の気持ちに
たって仕事をしていきたいです。
作ったケーキをお客様が購入され召し上がるまで、
時間がたっても美味しく美しいケーキを保てるような
技術を持ち、常にお客様寄りの目線を持って
菓子作りに励んでいきたいです。
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「筑波の秋 茨城 ~シルクスイートと福来みかんのシブスト~ 」



<実食感想>
実食の前に。
魚住さんはプレゼンテーションが上手で
プレゼンの場に福来みかん現物を持参するなど、
地産品について分かりやすく説明されていました。
また長年ロスにおびえてきた私ですので(笑)
タルト側面に並べる芋の可食部、廃棄率について伺うと
芋の形状選定、カットでの技術的工夫などでほとんど
材料ロスが出ないそうです。
ありがとうございます。ロスに怯えず寝れそうです。
さて実食。
「福来みかんのシブースト」はクレーム・シブーストの
部分がふわっと軽い食感で爽やかな風味。
濃厚なフランジパンヌまでたどり着いた時の一体感も
良かったです。
ほこほこ現れる「丸干し芋のマリネ」がまた面白い。
どことなく慣れ親しんだ味で安心感もあります
タルト生地はほどよい厚さでサクサク食感
全体的な味、食感のバランスが素晴らしかったです
福来みかん、覚えました!


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